「ようこそ、アルカナへ。
そしてさようなら、名も知らぬ青年」

その日、青年は死んだ。
故郷を失い、両腕を失い、名前を失って、記憶すらなくしつつある彼は、
人間としての死を経て魔術へと近づいている。
十三番目のアルカナ、【死神】。
失ったものは多い。しかし、「失った」というその記憶すら限りがある。
忘却の期限が訪れる前に、死神の鎌を以って青年は報復を遂行する。

ただひとつ。永遠に引き延ばされた一秒が、青年に残された唯一の過去だった。

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T 刹那にして永遠

  01


U 死の呼び声

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10


V 世界は廻る、死者とともに

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09 / 10


W 腐敗した風

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09


X 憎しみの火に焼かれた変容の果て

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06 / 07 / 08 / 09


Y 死と再生

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06