[PR] この広告は3ヶ月以上更新がないため表示されています。
ホームページを更新後24時間以内に表示されなくなります。

Share on Google+
share
私はずっと、「返却期限」を抱えていた。
本屋独特の、薄い形状のビニール袋。色は濃紺。
店名は、故郷でよく見たなじみのもの。
中には、借りた本が入っている。
高校生の頃から、本を貸し合うだけの仲だった。
卒業と共に自然消滅しそうな仲。
けれども、彼はその関係を、どうしても続けたいらしい。
そうして私は、ずっと「返却期限」を抱えている。

taskey→『返却期限』
小説家になろう→『返却期限』

縦書きPDFはこちらから(別窓)

第一章

  01 / 02 / 03 / 04


第二章

  01 / 02 / 03 / 04


第三章

  01 / 02 / 03 / 04 / 05 / 06