第六章

 黒をまとい、白い顔を露わにしたナイトダイバーは、口元に笑みを浮かべながらスメラギに歩み寄り、


「お前が造ったのは、自分自身の天敵なんだから」


 夜のオフィスに赤が飛び散った。