第二章

 一方は急激な老化衰退。もう一方は時間遡行。

 異変が始まった日付。そこから今に至るまでの経過日数。

 姉と弟。されど男女。

 心当たりに辿り着くには情報が整い過ぎている。答えを断定するにはあと二つばかり証拠が必要だが、誠にとって仮定するには十分だった。

「それを踏まえて、お前の見立てを聞かせろ。神藤」