四・五、灼熱

 ロビンが纏った紅蓮はブリュンヒルドを焼き尽くし、振り抜いた大ぶりの一撃を最後に灰塵と化して消えていった。


『──それだけの思いがあれば、妹は救えるだろう。そして──』


 消滅の間際、彼女の声が聞こえた。

 奇しくもその声は、笑みを浮かべていると感じるくらい清々しいものだった。