三、漆原蒼衣
綾乃さんは、キャンプに残れと言ってくれる。
しかし、駄目なのだ。
恩人たる人たちを危険にさらしてしまう行為だけは、やってはならない。どうあっても死ぬべきなのは、私一人なのだから。