「便所か?」 いつから起きていたのか、頬杖をついて目をつぶったままシルバは問う。それに対し、上着に袖を通しながらロニは返した。 「お 手 洗 い です」 カツカツと床を蹴りながら歩みを進める背中からは、怒気が立ち昇っていた。