コンビニ

 ファミレスで、男2人が窓際の奥の席に座っている。

「なぁなぁ」

「なに」

 窓の外のコンビニを見ていた男が、女性ウェイトレスを見ている男に話かける

「コンビニで何が好き?」

「女性店員」

「ふ〜ん」



 男達は会話をしながらも、お互いに目を前から見ていたものからはそらさない。

「ミートドリアとネギトロ丼まだ来ないのかな」

「まだ時間大丈夫だろ? あがりまで時間あるし」

 お互い目をそらさないで会話は続く。



「コンビニでエロ本立ち読みとか勇気あるよな」

「そうか? おれこの前、あそこのコンビニでエロ本全部読破したぞ?」

 一瞬コンビニを見ていた男が女性店員ばかりを見る男のほうを見たが、すぐに視線を戻す。



「お待たせしました、こちら、ミートドリアとネギトロ丼です。 ご注文は以上でよろしいでしょうか?」

「いえ、お姉さんのメアドがまだです」

「以上で大丈夫です」

 女性店員にキメ顔をする男とそれを無視して、ネギトロ丼をかっこむ男。

 その2人をみて、アタフタする女性店員。



 食べた器をテーブルの隅に置いて、先ほどまで女性店員をみていた男も窓の外のコンビニを見だす。

「まだ出てこないのか?」

「もぅあがりだからそろそろ出てくるんじゃね?」



 先ほどまで、窓際に座っていた男達は会計を済ませて外にいる。

「なぁ〜、あそこのコンビニの店長がさっきからおれのことチラ見してんだけど?」

「テメェがあそこでエロ本を全部読破したからだろ?」

 コンビニの駐車場前でたむろする男達。

「あっ出てきた、写真! 確認!」

「あの子! 顔! 写真とドンピシャ」

「走れ、走れ!」

 コンビニから出てきた、女をダッシュで追いかける、男達。



「ちょっとすいません」

 女の肩を叩き、女を立ち止まらせる。

「美しいあなたに、一目惚れしました」

「馬鹿はほっといてください、この写真あなたですよね? あなたのご両親が探しています」

 女の目が点になる。

「あっあの、あなた達は?」

「「ただのしがない探偵ですよ」」


  終わり