四、漆原鋼介

 でも、それでも。

 僕はその人を、漆原蒼衣と──蒼衣姉ちゃんと呼ぶ他なかったのです。

 そして今日、こんにち。蒼衣姉ちゃんは誕生日を迎えます。今年は間に合いました。

 何がって? それは当然、プレゼントですよ。あとは加工するだけ。

 ともかく、これが、僕が持っている大事なものの話です。