神はいつだって身勝手だ。だから、救いは平等には訪れない。
シルヴィの生まれ故郷は炎に焼かれていた。
悪しき欲の権化〈悪〉の力を利用する〈悪使い〉として町を守ってきたシルヴィ。
彼女は、その師ロランが〈悪堕ち〉になったことで命以外の全てを失うこととなる。
〈悪堕ち〉になった〈悪使い〉を救う術はない。
シルヴィは、かつての師であったモノを追い、ひた走る。
その胸にあるのは復讐か、あるいは……
サウダージ【saudade】
郷愁、哀愁、つらい思い出。
Writer - 射月アキラ
完結 / ファンタジー / アクション / 聖典