一、世界はそれを成り行きという

 ロニが隣を見ると、シルバがカウンターチェアを回してこちらを向いている。

 シルバはグラスを煽って、入っていた酒全てを一気に飲み干してから言った。

「あーメリーちゃん。悪いが、おじさんにもその話、ちょこーっと聞かせてくんない?」